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統計検定2級は意味ない?転職で評価される理由と合格後の5ステップ

統計検定2級を取っても、社内の昇進・昇格では評価されないのかな……

データサイエンティストに転職したいけど、統計検定2級を取っても意味がないのかな……

はやたす

推定や検定の問題で手が止まるたびに、「受かっても意味がないなら」と気持ちが揺れますよね。結論から言うと、統計検定2級に意味があるかどうかは、取る目的によって変わります。

はやたす

僕は数学科の出身で、統計検定2級には約3週間の勉強で、優秀成績賞をもらって合格しました。転職に資格はほとんど要らないと考えていますが、統計検定2級だけは例外として「取ろう」とすすめています。

そこで本記事のテーマは、統計検定2級が意味ない人・意味がある人の目的別の整理です。あわせて、社内の昇進・昇格や転職を目指す人に向けて、統計検定2級を取るだけで終わらせない、さらにいい方法も紹介します。

この記事を読むとわかること
  • 統計検定2級がデータ職の転職で評価される理由と、意味ないで終わる人の共通点
  • 2級を先に取った人とコンペから始めた人で結果がどう分かれたか
  • 統計検定2級を転職や社内評価の武器に変える実践ルート【5ステップ】
  • 実践ルートを1人でやり切るのが難しい理由
目次

統計検定2級は意味ない?データ職の転職では数少ない「評価される資格」

統計検定2級は意味ない?データ職の転職では数少ない「評価される資格」

統計検定2級は、データ職への転職で評価される数少ない資格です。ただし、合格証だけで評価が決まるわけではありません。目的別に整理すると、次の表のとおりです。

統計検定2級を取る目的統計検定2級の意味理由
データサイエンティスト・データアナリストへの転職ある募集要項や案件の必須スキルに書かれ、現役のデータサイエンティストも知っている
社内で分析を任される・数字で説明する立場になったある検定や回帰分析を、どの場面で使うかの判断がつくようになる
統計学をどこまで勉強するかの目安が欲しいある未経験からデータ職を目指すなら、2級の範囲で十分
合格だけで転職や昇進を決めたい弱い評価されるのは、コンペや業務データで統計を使った実績とセットのとき

レベルは、大学の基礎課程(1・2年次)で学ぶ統計学です(統計検定 2級の公式ページ)。大学で学ぶ統計学の内容だからこそ、データを扱う仕事では共通言語として通じます。

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僕自身、転職で資格が必要になった経験はありません。採用する側に回っても資格は見ませんし、フリーランスの商談で資格を聞かれた経験もありません。ただ、求人に資格名が書かれているのを見かけるのは、データサイエンス系だと統計検定2級くらいです。だから統計検定2級だけは「取ろう」と言っています。

以下では、統計検定2級が意味ない人から順番に見ていきます。

統計検定2級が意味ない人

統計検定2級が意味ない人

統計検定2級が意味ないで終わるのは、資格の中身が悪いからではありません。合格した時点で勉強を止めて、統計を使う場面に進まない人です。理由は3つあります。

意味ないで終わる3つの理由
  • 理由1:合格しても、統計を使った分析ができるとは限らないから
  • 理由2:書類を見る採用担当者に、資格の中身までは伝わらないから
  • 理由3:60点で合格できるので、理解が浅くても受かってしまうから

ただし、統計検定2級の勉強が無駄になるわけではありません。2級の知識を面接で語れる実績に変える方法は「統計検定2級を転職の武器に変える実践ルート【5ステップ】」で紹介しているので、あわせて読んでください。

合格しても統計を使った分析ができるとは限らないから

1つ目の理由は、試験で問われる力と、手元のデータから答えを出す力が別物だからです。試験では「どの場面でどの検定を使うか」と計算を問われますが、売上が落ちた原因を自分でデータから探す場面はありません。

受講生のIさんは、1.5年の独学で統計検定2級を取得していました。ところが、実際のデータ分析をどう進めればいいのか、コンペにどう参加すればいいのかが分からず、行き詰まっていました。

資格を取ったからといって、データ分析ができるようになった実感はなかったです。
(30代・Iさん)

Iさんは実践中心の学び方に切り替えて、Kaggleのコンペで銅メダルを獲得しています。

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独学で止まっていた理由と切り替えたあとの進め方は、Iさんのインタビュー記事で紹介しています。

化学・バイオ系の技術職だった30代のふるーとさんも、統計検定を取得していたのに、知識と理解が結びついていませんでした。転職の面接で検定について説明できず、落とされた経験があります。実践中心に切り替えてからは、1.5ヶ月でSIGNATEのBeginnerコンペ8位に入りました。

採用担当者に資格の中身までは伝わらないから

2つ目の理由は、書類を最初に見る人事の担当者が、統計の専門家とは限らない点です。統計検定は英検やTOEICほど広く知られていないので、履歴書に「統計検定2級」と書くだけでは、何ができる人なのかが伝わりません。

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僕が独立して最初の商談に出たとき、統計検定2級を持っていたのに、資格については一切聞かれませんでした。聞かれたのは「何をやって、どんな問題を解決してきたか」だけです。

面接まで進めば、現役のデータサイエンティストが2級の価値を分かってくれます。ただ、面接で深く聞かれるのも「2級で学んだ手法を、どのデータに使ったか」です。資格名だけを並べた書類と、2級の知識を使った分析の話が書かれた書類では、通過のしやすさが変わります。

60点で合格できるので理解が浅くても受かってしまうから

3つ目の理由は、合格ラインが100点満点で60点以上なので、丸暗記でも合格点に届いてしまうからです(統計検定 2級の公式ページ)。35問前後のうち14問ほど落としても受かる計算で、合格した人の点数は6割台に集まりがちです。

ギリギリで受かると、「統計検定2級には合格しているのに、統計学の知識は正直あやしい」状態に陥ります。面接で「なぜt検定を選んだのですか」と聞かれて答えられないのは、合格点ギリギリで止めた人に多いパターンです。

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目安は80点以上です。60点ギリギリだと、統計学を理解しているのか、試験対策がうまかっただけなのか、自分でも分からなくなります。暗記ではなく、理解して受かってください。

🚨 合格率は5割前後(2025年のCBTで46.1%。統計検定 過去の試験データ)で、簡単に受かる試験ではありません。だからこそ、受かったあとに中身まで使える状態にしておかないと、かけた時間がもったいない資格です。

統計検定2級に意味がある人

統計検定2級に意味がある人

一方で、データを扱う仕事に進みたい人には、統計検定2級ははっきり役に立ちます。当てはまるのは次のような人です。

意味のある人
  • データサイエンティストやデータアナリストへの転職を目指している人
  • エンジニア・研究職・企画職から、データ分析の仕事に移りたい人
  • 社内で分析結果を説明する立場になり、検定や回帰分析の使い分けを身につけたい人

ただし、昇進・昇格が目的でも、統計検定2級の合格だけで社内の評価が上がるわけではありません。「データの件はあの人に任せたい」と声がかかるのは、業務のデータで検定や回帰分析を使って、結論を出した人です。統計検定2級に合格したら、後半の「統計検定2級を転職の武器に変える実践ルート【5ステップ】」に進むと、社内の評価にもつながります。

「資格は転職で意味がないんじゃなかったの?」と思った人もいるでしょう。G検定やPython3エンジニア認定試験と、統計検定2級の違いは次の3つです。

昔からある資格で現役のデータサイエンティストも知っている

1つ目の違いは、面接を担当する現役のデータサイエンティストが、統計検定を知っている点です。統計検定は2011年から続く試験で、データサイエンスの資格の中では歴史があります。

資格現役のデータサイエンティストからの知られ方
統計検定2級昔からある資格なので知っている人が多く、レベル感も伝わる
G検定名前は知っていても、データ分析の力の証明とは見られにくい
Python3エンジニア認定試験存在を知らない人もいる

G検定とPython資格に意味があるかは、それぞれの記事で目的別に整理しています。

求人の募集要項や案件の必須スキルに書かれる

2つ目の違いは、データサイエンティストの募集要項に「統計検定2級レベルの統計学の知識」と書く企業がある点です。企業にとっても、統計学をどこまで知っていれば仕事ができるのかを言葉で示すのは難しく、統計検定2級が物差しとして使われています。

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フリーランスで単価120万円の案件を見たときも、必須スキルに「統計検定2級以上の統計学の知識」と書かれていました。資格名が必須スキルに入るのは、データサイエンスの分野ではかなり珍しいです。

転職で評価されやすい資格を比べたい人は、データサイエンスのおすすめ資格をまとめた記事も参考にしてください。

数学をどこまで勉強すればいいかの線引きになる

3つ目の違いは、データサイエンスの数学をどこまでやればいいかの線を、統計検定2級で引ける点です。数学は極めようとすると終わりがありません。未経験からデータ職を目指すなら、高校数学のあとに統計検定2級の範囲を押さえれば十分です。

級データ職を目指す人にとっての目安
3級データ分析の入口。高校数学に不安がある人は3級から
2級未経験からデータサイエンティストを目指すなら最低限押さえたいライン
準1級あるとよい。実務に入ってから目指しても間に合う
1級社会人が未経験から目指すのは現実的ではない
はやたす

社会人が未経験から統計検定1級を目指すのは、時間がかかりすぎて現実的ではありません。ミニマムのラインを分かりやすく数字で示せるのが、統計検定2級です。2級の範囲なら、大学レベルの微分積分や線形代数をいったん置いておけます。

数学に不安がある人は統計検定3級の勉強法から、統計学がデータサイエンスでなぜ必要かはデータサイエンティストと統計学の記事で確認できます。

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統計検定2級で覚えたt検定やカイ二乗検定を、面接で話せる分析に変えるには何から始めればいいのか。受講生が2級を受ける前に何をしていたのかを、公式LINEの追加特典動画で先にのぞいてみてください。

統計検定2級から始めた人とコンペから始めた人の差

統計検定2級から始めた人とコンペから始めた人の差

統計検定2級を先に取ってから実践に進むのと、分析コンペで手を動かしてから2級を受けるのとで、どのくらい差が出るのか。Tech Frontier(テクフロ)の受講生の歩みを並べると、転職まで進んだ3人は、どの人もコンペの実績を作ってから2級に合格していました。

受講生前職コンペの実績統計検定2級結果
Iさん(入会前)IT系ではない仕事独学ではコンペへの参加方法が分からなかった1.5年の独学の中で取得分析の始め方が分からず行き詰まる
Hさん自動車業界の開発エンジニア3.5ヶ月でSIGNATE Cup 2024銀メダル入会前は不合格→4.5ヶ月で合格7ヶ月でデータサイエンティストに転職
Sさん医療業界のデータアナリスト3ヶ月でSIGNATEのコンペ銀メダル、のちに金メダルメダルのあとに合格約1年でデータサイエンティストに転職
ワタルさん公務員3.5ヶ月でSIGNATEのコンペ銅メダル4ヶ月で合格(勉強は約2週間)7ヶ月で3社から内定

Hさんの面接で深く聞かれたのも、2級ではなくコンペの銀メダルの話でした。統計検定2級は、統計の素養を示し、転職活動を始める区切りとして使われています。

コンペから始めたHさん|一度落ちた2級に4.5ヶ月で合格して転職

自動車業界の開発エンジニアだった30代前半のHさんは、入会前にG検定と応用情報技術者試験に合格していました。一方で、統計検定2級は不合格で、Pythonのコードは書いた経験がありませんでした。

Hさんが転職するまでの順番
  • 2週間:基礎学習を終えて、コンペの実践へ
  • 1.5ヶ月:Kaggleの練習用コンペ(House Prices)で上位6%
  • 3.5ヶ月:SIGNATE Cup 2024で1,226人中15位の銀メダル
  • 4.5ヶ月:以前は不合格だった統計検定2級に合格。直後に転職活動を開始
  • 7ヶ月:9社に応募して2社から内定。年収を下げずにデータサイエンティストに転職

2級に合格したタイミングで、転職活動に切り替えています。

統計検定が終わって、割とすぐです。はやたすさんがスクールのチャンネルで「こういう職種、こういう募集に応募するといいよ」と共有してくれて、自分でもいけるかもと思ったのがきっかけでした。
(30代前半男性・Hさん)

コンペで手を動かしたあとに受けた2級は、入会前とは違って合格点に届きました。

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7ヶ月で転職するまでの流れは、Hさんのインタビュー記事にまとめています。

医療業界のSさん|先にコンペで金メダルを取り2級で区切りをつけた

健診データなど医療系のデータをExcelで分析していた20代後半のSさんは、平日は会社員、土日はアルバイトの週7日勤務でした。別のスクールでPythonを3ヶ月学んでも、身についた実感はなかったそうです。

テクフロでは、3ヶ月目にSIGNATEのコンペで銀メダルを取り、リアルタイム開催のコンペで金メダルも獲得しました。統計検定2級に合格したのは、コンペの実績を作ったあとです。

統計検定が終わるまでは目の前の勉強に集中しようと思って、転職はなるべく考えないようにしていました。
(20代後半女性・Sさん)

試験が終わってから転職活動を始め、13社に応募して書類通過4社・面接3社・内定2社の結果で、約1年でデータサイエンティストに転職しています。

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週7日勤務の中で学習時間を作った方法は、Sさんのインタビュー記事で紹介しています。

公務員のワタルさん|4ヶ月で2級に合格して3社から内定

残業が月100時間を超える公務員だった30代のワタルさんは、9日で基礎学習を終え、21日でKaggleの練習用コンペ上位5%、3.5ヶ月でSIGNATEの一般開催のコンペで銅メダルを取りました。大学で統計を学んでいたので、統計検定2級は約2週間の勉強で、入会4ヶ月目に合格しています。

統計検定を取って、転職活動に必要な材料がようやくそろったと思い、5ヶ月目から動き始めました。
(30代男性・ワタルさん)

7社に応募して5社が書類を通過し、7ヶ月目の終わりに3社から内定を得て、ITコンサルタントへの転職を選びました。コンペの順位と統計検定2級の両方がそろったから、公務員の経歴でも民間企業の書類選考を通っています。

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公務員から転職するまでの流れは、ワタルさんのインタビュー記事で詳しく紹介しています。

統計検定2級を転職の武器に変える実践ルート【5ステップ】

統計検定2級を転職の武器に変える実践ルート【5ステップ】

実践ルートでは、統計検定2級をゴールにせず、コンペで手を動かしたあとに受けて、最後に仕事のデータで使う順番で進めます。テクフロのカリキュラムも、1ヶ月目に基礎、2ヶ月目からコンペ、5ヶ月目に統計検定2級の順番です。

データサイエンティストへの転職を目指す人にも、社内の昇進・昇格を目指す人にも、実践ルートはおすすめです。コンペの順位は面接で語れる実績になり、業務のデータで出した結論は社内の評価に直結します。

ステップ取り組む内容受講生の到達例
1Pythonとデータ分析の基礎を1ヶ月以内で終えるワタルさんは9日、Hさんは2週間で基礎を終えた
2Kaggleの初心者向けコンペで分析の流れを回すHさんは1.5ヶ月で上位6%、ワタルさんは21日で上位5%
3一般コンペで順位とメダルを残すSさんは3ヶ月、Hさんは3.5ヶ月で銀メダル
4統計検定2級を80点を目安に取るワタルさんは4ヶ月、Hさんは4.5ヶ月で合格
5今の仕事のデータで平均の差や相関を確かめる転職でも社内の評価でもいちばん強い実績になる

【ステップ1】Pythonとデータ分析の基礎は1ヶ月以内で終える

最初のステップは、Python・データ分析・統計学・機械学習の基礎を必要最小限に絞って1ヶ月以内で終える段階です。

統計検定2級を目指す人ほど、数式を完璧に理解してから先に進みたくなります。ただ、基礎を完璧にしようとすると、いつまでも実践に入れません。分からない数式は印をつけて先に進み、コンペや2級の勉強で必要になったときに戻ってください。

基礎学習で何をどの順番で学ぶかは、Python×データサイエンスの独学ロードマップにまとめています。

【ステップ2】Kaggleの初心者向けコンペで分析の流れを回す

2つ目のステップは、Kaggleの初心者向けコンペで、データ分析の流れを最初から最後まで自分の手で回す段階です。

コンペで回す分析の流れ
  1. データを読み込み、分布や欠損を確かめる
  2. 外れ値を見つけて、扱い方を決める
  3. 特徴量どうしの関係を、相関や散布図で確かめる
  4. 予測モデルを作り、交差検証でスコアを測る
  5. 特徴量を工夫して、スコアの伸びを確かめる

分布・外れ値・相関は、どれも統計検定2級の出題範囲に入っています。先にコンペで触れておくと、2級の勉強で「試験で見た言葉が、コンペのどの作業に当たるか」がつながります。House Pricesのような初心者向けコンペで、上位10%を目標にしてください。

【ステップ3】一般コンペで順位とメダルを残す

3つ目のステップは、現役のデータサイエンティストも参加する一般コンペで、順位やメダルを数字で示せる実績として残す段階です。

データサイエンティストの転職で使える実績を並べると、1位が実務でデータに触れた経験、2位がKaggleなどのコンペ、3位が統計検定2級です。統計検定2級は単独で使うより、コンペの実績と組み合わせたときに評価されます。Hさんの面接でも、評価されたのは銀メダルを材料にした「自分で学んで成長していける力」でした。

【ステップ4】統計検定2級は80点を目安に取る

4つ目のステップで、統計検定2級を受けます。勉強の流れは、次の3つで十分です。

統計検定2級の勉強の流れ
  • 先に約2ヶ月(8週間)後の受験日を予約して、締め切りを決める
  • 推定・検定で止まったら、数式より先に「どの場面でどの手法を使うか」を覚えて範囲を1周する
  • 過去問は古い年度から解き、検定を選んだ理由を口で説明できない問題は解き直す

ステップ2・3でデータに触れていれば、検定の使いどころが具体的にイメージできます。合格点の60点ではなく、80点を目安にしてください。面接で聞かれても答えられるように、次の対応は理由まで説明できる状態にしておきます。

仕事で出てくる場面使う手法
施策の前と後で、売上の平均に差があるかを確かめたいt検定
2つの広告で、申込みの割合に差があるかを確かめたいカイ二乗検定
広告費と売上に、どのくらい関係があるかを見たい相関係数・回帰分析
顧客満足度の平均が、どの範囲に収まりそうかを示したい区間推定

勉強時間の目安や教材の選び方は、統計検定2級の勉強法の記事で詳しく解説しています。

【ステップ5】今の仕事のデータで平均の差や相関を確かめる

最後のステップは、統計検定2級で学んだ検定や回帰分析を、今の仕事のデータに当てはめる段階です。実務でデータに触れた経験は、転職でも社内の評価でもいちばん強い実績です。

今の仕事で試せる統計の使い方の例
  • キャンペーンの前と後で、売上の差が偶然の範囲かどうかをt検定で確かめる
  • アンケートの満足度と、契約の継続率に関係があるかを相関で確かめる
  • A/Bテストの結果に差があるといえるかを、検定で判断する
  • 過去の受注データから、来月の受注件数を回帰分析で予測する

面接では「統計検定2級で学んだt検定を使って、キャンペーンの効果を確かめました」のように、2級の知識と仕事の結果をセットで話してください。社内でも、数字の差が偶然かどうかを説明できる人には、データの相談が集まります。

【5ステップ】をやり切った先の未来

5ステップを進めた受講生は、統計検定2級の合格証だけでは届かなかった場所にいます。面接で30分語れる実績と、統計の素養を示す2級の両方を持っている状態です。

実践ルートを進めた受講生がたどり着いた場所
  • 2ヶ月:数学が大学入試で200点満点中30点の文系公務員が、SIGNATEのコンペで銅メダル(SSさん)
  • 3.5ヶ月:SIGNATE Cup 2024で1,226人中15位の銀メダル(Hさん)
  • 4ヶ月:コンペの実績に統計検定2級が加わり、転職活動の材料がそろう(ワタルさん)
  • 6ヶ月目の直前:銅メダル2つに続けて統計検定2級に合格(SSさん)
  • 7ヶ月:データサイエンティストに転職(Hさん)。3社から内定を得てITコンサルタントに転職(ワタルさん)
  • 約1年:医療業界のデータアナリストからデータサイエンティストに転職(Sさん)

数学に苦手意識があっても、統計検定2級には届きます。SSさんは、学び始めた当時の数学の力を次のように話しています。

数学は大学入試で200点満点中30点を取るようなレベルでしたが、言われた通りにやって成果を出すことができました。
(30代男性・SSさん)

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統計検定2級の合格証が示すのは「統計学を一通り学んだ」までです。コンペのメダルや業務データで出した結論が加わると、面接では「2級の知識を使って何をしたか」を語れますし、社内では「データの件は任せたい」と声がかかるきっかけです。

未経験からの転職の進め方は、データサイエンティストの転職の記事も参考にしてください。

実践ルートを1人でやり切るのが難しい3つの理由

実践ルートを1人でやり切るのが難しい3つの理由

ロードマップが分かっても、5ステップを独学でやり切れる人は多くありません。受講生の声から、1人で進めると止まりやすい理由を3つにまとめました。

合格したあとに何をすればいいか見えなくなるから

1つ目の理由は、統計検定2級に合格した時点で、次に進む先が見えなくなりやすいからです。2級を独学で取ったIさんも、合格のあとに手が止まりました。

基礎学習自体はできていたんです。でも、実際のデータ分析をどう進めればいいのか、コンペにどう参加すればいいのかが分からなかったんですよね。教材はいろいろあるんですが、その先が見えませんでした。
(30代・Iさん)

2級の次に準1級へ進むのも、同じ遠回りの1つです。資格の級を上げても、データを触る経験は増えません。

勉強とコンペの順番を1人では決められないから

2つ目の理由は、コンペと統計検定2級をどの順番で、どこまでやるかの判断基準が、独学では手に入らないからです。2級の勉強を完璧にしてからコンペに進もうとすると、半年や1年がすぐに過ぎます。

Hさんは日報へのフィードバックで進む方向を確かめながら、コンペで実績を作ってから2級に合格し、すぐに転職活動へ移りました。

技術面とマインド面の両方が整ったので、自走力がついたと思っています。統計検定や転職活動は、サポートがあまりない中でも自力で迷わず進められました。
(30代前半男性・Hさん)

誰にも見られていないと学習が止まりやすいから

3つ目の理由は、仕事と両立しながら1人で学ぶと、忙しい時期に学習が止まっても誰も気づかないからです。Iさんは、独学のころを次のように振り返っています。

仕事が忙しい時期は、それを理由にサボってしまう日もありました。誰かに見られているわけでもないので、止まっても気づかないんですよね。
(30代・Iさん)

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年齢を重ねるほど、未経験からの転職は不利です。1人で年単位をかけるより、進み具合を毎日見てもらえる環境で、コンペと2級を短期間でそろえるほうが早く転職活動に入れます。

合格点を取る勉強と、面接で話せる分析づくりを、1人で同時に進めるのは簡単ではありません。テクフロでは統計検定2級の前にコンペで手を動かすので、面接で話せる分析をどの順番で作るのか、公式LINEの無料プレゼントでカリキュラムの流れを見てください。

統計検定2級は意味ない?昇進・昇格も転職も実践と組み合わせて武器になる

統計検定2級は意味ない?昇進・昇格も転職も実践と組み合わせて武器になる

統計検定2級は、データ職への転職で評価される数少ない資格です。ただし、合格点ギリギリで終わらせると、面接で中身を語れず意味のない資格で終わります。

そして、昇進・昇格と転職のどちらが目的でも、最短で結果につながるのは業務やコンペのデータを使った実践です。

この記事のまとめ
  • 統計検定2級は募集要項や案件の必須スキルに書かれ、現役のデータサイエンティストも知っている
  • 合格しても分析ができる証明にはならず、60点ギリギリだと面接で説明できない
  • 点数は80点を目安にし、検定の選び方を理由まで説明できるようにする
  • 転職した受講生3人は、どの人もコンペの実績を作ってから2級に合格していた
  • 実践ルートは、基礎1ヶ月→Kaggle→一般コンペ→統計検定2級→業務データの5ステップ
  • 昇進・昇格が目的でも、業務のデータで検定や回帰分析を使った実績が社内の評価につながる
はやたす

統計検定2級はゴールではなく、実務でデータを扱う人材になるための入場券です。Hさん・Sさん・ワタルさんが2級を転職につなげられたのも、コンペで手を動かす順番を知り、相談できる環境に身を置いたからでした。

テクフロの公式LINEに友だち追加すると、約1時間の限定動画「Python×データサイエンス完全攻略ロードマップ」をはじめ、合計10個の特典を無料で受け取れます。

統計検定2級を「受かっただけの資格」で終わらせない学びの順番を、特典動画から始めてみてください。

統計検定2級に関するよくある質問

統計検定2級に関するよくある質問

統計検定2級ってすごい資格ですか?

大学の基礎課程で学ぶ統計学を証明する資格で、データ分析を仕事にしたい人にとっては十分にアピールできる資格です。合格率も5割前後で、受ければ誰でも受かる試験ではありません。

ただし、すごさが伝わるのは、2級の知識を使った分析の経験を話せるときです。

統計検定2級は履歴書に書けますか?

書けます。資格欄に「統計検定2級」と合格した年月を書いてください。

面接では、2級の知識を使った分析の経験をセットで話せるようにしておくと、資格の中身まで伝わります。

統計検定2級に有効期限はありますか?

有効期限はありません。合格後の更新の手続きや講習、更新料も必要ありません(統計検定 よくあるご質問)。

G検定と統計検定2級はどちらを先に取るべきですか?

データサイエンティストやデータアナリストへの転職が目的なら、統計検定2級を優先してください。求人に資格名が書かれる場面があるのは、統計検定2級のほうです。

社内でAI推進を任されたなど、AIを使う側の教養が目的ならG検定が向いています。

データサイエンティストになるには統計検定準1級まで必要ですか?

未経験からの転職なら、2級で十分です。準1級や1級は、実務に入ってから必要に応じて目指せば間に合います。

2級の次は級を上げるより、コンペや業務データで統計を使う経験を増やすほうが、転職でも社内でも評価されます。

統計検定2級を持っていればデータサイエンティストに転職できますか?

2級だけで転職するのは難しく、コンペの実績や今の仕事でデータを分析した経験とセットにすると評価されます。

受講生のHさんも、SIGNATE Cup 2024の銀メダルのあとに2級に合格し、7ヶ月でデータサイエンティストに転職しました。

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