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Kaggleは意味ない?上位60%から社内AI導入に成功

AI関連の資格は取ったものの、そこから何をすればいいのか分からない。そんな状態のまま止まっている方は、決して少なくありません。

はやたす

本記事では、自動車部品メーカーの設計部門で働きながら、G検定・E資格の保有だけだった状態から、1年で社内へのAIツール導入までやり切ったEさんにインタビューしました!

入会1ヶ月でKaggleの初心者向けコンペで上位10%、その後はSIGNATEでメダルを獲得。並行して社内でツールを探し、PoC(試験導入)を経て本格導入まで進めています。どんな順番で動いたのかを具体的に伺いました。

「資格は取ったけれど、そこから先に進めていない」
「社内でAIを使いたいが、何から始めればいいのか分からない」
「勉強した内容を、どうやって自分の業務につなげればいいのか分からない」

などの疑問や悩みを抱えている方にピッタリな内容です。

転職ではなく、いまの会社でAIやデータ分析を活かしたいと考えている方は、ぜひ最後まで記事をご覧ください!

目次

資格を取っても実務に進めない3つの理由

資格を取っても実務に進めない理由について語るEさん
はやたす

こんにちは、はやたすです!

今回は成果報告ということで、Eさんにお越しいただきました。
まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?

Eと申します。
自動車部品メーカーの設計部門で、CAEエンジニアをしています。

CAEというのは、実際に製品を作らずにパソコン上で性能をシミュレーションする技術のことです。
それを使って設計を支援する仕事をしています。

はやたす

ありがとうございます。
いわゆるITエンジニアというわけではないんですよね。

そうですね、そこは全然違います。

10年前から基礎学習だけが続いていた

はやたす

そもそもPythonやデータサイエンスを学ぼうと思ったきっかけって、覚えていますか?

プログラミング自体は、10年ぐらい前から興味がありました。

当時は社内でプログラミングを使って自動化できる人がすごく少なくて、そういう人はやっぱり評価が高かったんです。
それで自分も覚えたいなと思って、Pythonを知りました。

ただ、本当にずっと基礎学習をしている状態で、なかなか業務で使えませんでした。 

そのうちPythonでできることを調べていく中で機械学習を知って、これなら自分の業務に近いところがありそうだなと。
そこから面白そうだと思って勉強していた、という流れです。

はやたす

Pythonが入り口で、その中に機械学習があって、そこに興味が移っていったという順番だったんですね。

資格を取ったあとに、何をすればいいのか分からなかった

はやたす

講座を受ける前のスキルレベルやお悩みも伺いたいです。
AI関連の資格は取得されていたけれど、そこが実践に結びつかなかったという感じですか?

そうですね。
AIに興味を持ってG検定を受けて、そのあとE資格も取りました。

結構苦労して取ったんですけど、その後どうしようかな、何をしていいか分からないという感じでしたね。

はやたす

E資格、かなり難しいですよね。
それを取得されているだけでも、僕はすごいなと思っていました。

意地でやっていましたね。

半年でカリキュラムを終えないといけなくて、教材が『ゼロから作るDeep Learning』だったんです。
あれを読んだ人じゃないと解けるわけがないと思って、最初は少し挫折しました。
そこから少しずつ読み進めて、ギリギリで合格したという感じです。

コンペに挑戦しても、上位60%で止まっていた

その頃、はやたすさんのYouTubeで「分析コンペをやってみるといいよ」という話があって、実際にやってみたんです。

でもいちばん良いときでも上位60%に入ったか入らないかで、どうやったらできるんだろう、という感じでした。

はやたす

そこはやっぱり、なかなかスコアが伸びなかったんですね。

そうですね。
ディープラーニングのコードも書籍や講座で覚えたんですけど、それを実際にコンペのデータにどう当てはめて動かせばいいのかが、本当にさっぱり分かりませんでした。

はやたす

まさに実践というか、どう活用していくのかという部分が、いちばんの悩みだったわけですね。

1年で社内にAIツールを導入できた3つのポイント

入会1ヶ月でKaggleの初心者向けコンペ上位10%に入ったことを話す場面
はやたす

ここからは、入会後にどう変化していったのかを伺っていきます。
まず、そもそもなぜ参加しようと思われたんですか?

もともとYouTubeやUdemyでいろいろ講座を受けていて、すごく分かりやすかったというところがまずありました。
あとは実践中心というところと、実際に成果を出されている方を拝見していたので。

自分も今のままじゃ多分進まないだろうなと思って、結構長い時間勉強してきたので、このまま無駄にするのはもったいないと。
それで決意しましたね。

はやたす

しっかり勉強してきたし、勉強してみたら面白いとも感じられた。
だからこそ、やりきらないともったいないという感覚だったんですね。

そうですね。
モデルの中身が勉強できたのがすごく面白かったので、せっかくなら使いたいなというところでした。

まず分析コンペで、自分の手を動かした

はやたす

そこからの変化を、時系列で伺えると嬉しいです。

昨年の2月に入会して、1ヶ月ぐらいでKaggleの初心者向けコンペ(House Prices)で上位10%に入りました。

その後SIGNATEの過去開催コンペに挑戦して、そこでメダルを獲得できたのが5月ぐらいです。
インタビューを撮っていただいたのが、確か6月ぐらいでしたね。

そこからで言うと、夏のSIGNATEカップや、12月に開催されたコンペにも参加して、そこでもメダルを取ることができました。

はやたす

入会してからコンペに3つ、4つぐらい挑戦されているんですね。
そこで下地が整ってきた、という感じがします。

業務で使えるツールを、自分で探しにいった

コンペに参加する中で、業務活用の方もしたいと思っていました。

何年か前に社内で分析や機械学習のプロジェクトがあったので、その内容を参考にしながら、自社でもっと使いやすいツールがないかを探していたんです。
そこから昨年の10月ぐらいに、業務活用できるツールを本格的に探し始めました。

ベンダーを選んでから案を考えて、やり取りしながら詰めていって、10月から12月ぐらいで案を固めました。
並行してデータも貯めて、年明けの1月から3月あたりで実際にPoCを進めていった形です。

はやたす

そこから1年かけて、AIツールの導入まで実施されたということですよね。
いや、本当に素晴らしいです。おめでとうございます!

予算と年度のスケジュールから逆算した

はやたす

社内に導入するときの進め方って、どこかで習ったんですか?
それとも何かを参考にされたんでしょうか。

私は管理職もしていて、CAEのライセンスや設備の管理をしているんです。
予算も少し触っているので、だいたいこのぐらいの時期に予算化して、という流れが分かっていました。

それなら今ぐらいに動いて、この時期に入れるなら、というのが見えていたので。
日程感は最初から大体決めていました

はやたす

そう考えると、ある程度の立場を持たれている方がデータサイエンスを学ぶと、すごく良さそうですね。

そうですね。
これから若い方もどんどん使っていきますし、使うのが当たり前になっていくと思うので。

そういう時に管理職の人も理解しておいた方が、いろいろスムーズに進むのかなと思いました。

社内にAIを導入する前に知っておきたい3つの現実

年明けの1月から3月にかけてPoCを進めた経緯を語る場面
はやたす

ここからは、実際に導入を進める中でのリアルな部分を伺っていきます。
PoCの段階は、わりと問題なくこなせたんですか?

PoCは、思ったとおりには進まない

やっぱり、思っていた通りにはうまくいかないところがありました。

具体的に言うと、もともと「こういう形式で製品データを用意してください」という指定があって準備していたんですが、自社のツールから作ったデータだと、AIツールとの相性が良くなかったんです。
うまく読み込んでくれなくて、そこで方向転換したり、工夫したりしました。

はやたす

導入に向けて、いろんな試行錯誤をされているんですね。

思ったより難しかったですね。
そういうところは、コンペと一緒でした。

精度が出ても、手間がかかると使ってもらえない

精度自体は出る仕組みだったんですけど、実際に運用することを考えると、これだと現場の人は使ってくれないんじゃないかと思ったんです。
ちょっと手間だな、というところがあって。

そこも試行錯誤しながら、これなら使ってもらえそうかな、という形に詰めていきました。

はやたす

精度だけでは終わらないんですね。
使う人の手間まで見ていたからこそ、導入まで結びついたんだと思います。

ベンダーとの打ち合わせにも、データサイエンスの理解が要る

はやたす

今回のAI導入を進めるうえで、これが役に立ったというものはありましたか?

やっぱり1番は、分析コンペを自分で取り組んだことですね。

ここをやっていないと、ツールの説明を聞いても「良さそうだな」で終わってしまうと思います。

PoCを進める中で定期的に打ち合わせがあるんですが、外部の方はこちらの業務を知らないので、いろいろ質問が来るんです。
「こういう時どうしましょうか」という話になった時に、お互いデータサイエンスのことを分かった上で進められる。

そういう意味で、実践ができていたのはすごく大きかったと思います。

はやたす

僕も新卒の頃、AIツールで「こういうことができますよ」という話が流行っていたんですけど、基礎の理解がないと「良さそうじゃん」のノリで進めてしまうんですよね。
本当にいいのかどうかは、この分野を知っていないと判断がつかないと思います。

今回導入したツールも、Pythonの機械学習モデルをそのまま使っているわけではないんです。
技術は直接的には同じではないんですが、分析の進め方や工程はやっぱり一緒なので。

そういうところで理解がしやすかったのは大きかったと思っています。

【最後に】資格で止まっていた状態からでも、社内のAI担当になれる

楽しんで取り組めていることが何より良かったと話す場面
はやたす

Eさんのお話を整理すると、ポイントは3つでした。

①まず分析コンペで自分の手を動かして、実践の感覚を掴む
②業務で使えるツールを自分で探しにいく
③予算と年度のスケジュールから逆算して動く

この順番だったからこそ、1年で導入まで進んだんだと思います。

はやたす

学びの環境という面ではどうですか?
勉強会やオフ会もありますが、参加されてみていかがでしょう。

なかなか東京に行けていないなと思っていた中で、オンラインで開催していただいて。
そこで話を聞くと、実はコンペでメダルを取っていたとか、転職したんですとか、いろいろなお話が聞けてすごく刺激をもらえます。

そのおかげで大阪にも参加させていただきましたし、名古屋でも近くのメンバーで自主的に開催してくださる方がいて、そこにも参加させてもらいました。
すごく楽しく学ばせていただいています

導入までに1年かかったので、途中でモチベーションが下がることもあるんです。
でも成果を出している方を見ると、自分も報告できるぐらい頑張ろうと思いますし、同じ時期に入った方が「またコンペ始めました」と言っているのを見ると、久々にやろうかなと思ったりします。

はやたす

今後については、どう考えていますか?

今のプロジェクトは、設計部門にプロトタイプを年度内にリリースしたいと思って進めています。
しばらく1人でやっていたんですが、メンバーを1人入れてもらえることになりました。

あとは研究部門でAIツールを導入して、いろんな部門で使っていこうという動きがあって、上司から声をかけていただいたんです。
そちらでも年度内にPoCをやっていく予定です。

はやたす

もう完全にAI担当みたいになっていますね!
仕事の中身が、かなり変わってきたんじゃないですか。

そうですね、すごく変わってきました。
入ってくるメンバーも元々は設計をやっていた方で、AI周りは全然初めてなので、そこも教育しながら進めていきます。

もうちょっとゆっくりやっていこうかなと思っていたんですけど、一気に忙しくなっちゃいましたね。

はやたす

最後に、この記事を読んでくださっている方へメッセージをいただけますか?

まず1人で勉強するのは、なかなか大変だと思っています。
特に難しい分野ですから。

テクフロは今かなりの人数の方が勉強していて、成果も出しているところなので、一緒に学んだ方が学習も進みやすいと思います。
業務活用とか転職とか、いろんなところで成果が出せるんじゃないかなと思います。
ぜひ一緒に学べる機会があれば、参加していただけると嬉しいです。

はやたす

ありがとうございます。
やっぱり一緒に頑張る仲間は大事ですからね。

Eさん、本日はありがとうございました。
引き続き、AI担当として一緒に頑張っていきましょう!

Eさんのように「資格の先」へ進みたい方へ

はやたす

Eさんが最初にやったのは、新しい資格を取ることではありませんでした。
分析コンペで自分の手を動かして、実践の感覚を掴むところからです。

その経験があったから、ベンダーとの打ち合わせでも中身の議論ができて、導入まで進められました。

はやたす

資格の勉強は終わったのに、そこから何をすればいいか分からない。
そんな状態で止まっている方に向けて、最初の一歩の踏み出し方をまとめた資料をお配りしています。

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