データサイエンス関連の仕事を目指す方の中には、

Pythonの資格って意味ないんじゃない?



他に必要な資格ってなにがあるの?
といった疑問をもつ方も多いのではないでしょうか。
結論、Pythonの資格は目的に応じて必要の有無が変わります。状況によっては、Pythonの資格よりも重要視すべき資格は他にあります。
そこで本記事では、Pythonの資格が意味ないと言われる理由や取得するメリット、他に優先すべき資格、学習方法などを解説します。




Pythonの資格は意味ない?
結論、Pythonの資格は意味がないとは限りません。資格を取得する目的によって、必要度合いは異なります。



ただし、転職やスキルの提示で評価されづらいのは事実です。
理由は後述で解説する「Pythonの資格が意味ないと言われる3つの理由」で説明します。
もし、Pythonの資格を検討している場合は、転職を見据えた判断が大切です。本記事を最後まで一読すれば、いま必要な資格が明確になるでしょう。
Pythonの資格が意味ないと言われる3つの理由
それでは早速、Pythonの資格が意味ないと言われる下記3つの理由について解説します。
- 実務に直結しないから
- 難易度が低いから
- 実践で活用できるスキルが評価されるから
実務に直結しないから
Pythonの資格が意味ないと言われるひとつ目の理由は、実務に直結しないからです。
Pythonの資格試験では、基礎やライブラリに関する知識が出題されます。
しかし、実務では知識だけでなく、問題解決能力やコミュニケーション能力などの、ソフトスキルが必要です。
難易度が低いから
Pythonの資格が意味ないと言われる2つ目の理由は、難易度が低いからです。
Pythonの資格には、国家資格がなく、比較的に難易度が低い傾向にあります。
たとえば、Python3エンジニア認定基礎試験の合格率は、およそ70%ほどです。(参照元:Pythonエンジニア育成推進協会 Python基礎試験|Python試験・資格)



合格率の高さから、スキル証明に不十分だと感じる企業もあるため、意味がないと言われています。
実践で活用できるスキルが評価されるから
Pythonの資格が意味ないと言われる3つ目の理由は、実践で活用できるスキルが評価されるからです。
企業は実践で活躍できる人材を求めているため、資格よりもスキルを重視する傾向にあります。
たとえば、Pythonに関連する職業「データサイエンティスト」では、下記のスキルが必要です。
- データサイエンス力
- データエンジニアリング力
- ビジネス力
企業は、未経験者に対して深いスキルや知識を求めていません。
特に重要なのは実践で使えるスキルなので、Pythonの資格よりも、スキルを習得したほうが評価も高く、転職できる可能性が高くうなるでしょう。



必要なスキルについては、YouTubeでくわしく解説しています。


Pythonの資格を取得するメリット3つ
続いては、Pythonの資格を取得するメリットについて解説します。
意味ないと感じる方もいますが、下記3つのメリットもあるため、確認しておきましょう。
一定の知識を証明できる
Pythonの資格を取得するメリットは、一定の知識を証明できる点です。
資格は、言葉だけの説明よりも信頼できる証拠です。
応用できる幅が増える
Pythonの資格を取得する2つ目のメリットは、応用できる幅が増える点です。
一定の知識があると、次の資格やスキルを習得するときに役立ちます。
0からのスタートよりも、時短できる可能性が高いため、取得して損はありません。
副業に活用できる
Pythonの資格を取得する3つ目のメリットは、副業に活用できる点です。
資格を取得すると、その範囲内であれば副業に活用できます。
ただし、Pythonの資格では可能な業務範囲に限りがあります。
Pythonの資格で不安な方は、後述の「Pythonよりも意味がある資格5選」をご覧ください。
Pythonの資格一覧
ここでは、Pythonの資格について紹介します。取得に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
Python3 エンジニア認定基礎試験
Pythonの資格1つ目は、Python3 エンジニア認定基礎試験です。
Python3エンジニア認定基礎試験 | |
問題数 | 40問 |
出題形式 | 選択式 |
試験形式 | CBT方式 |
試験時間 | 60分 |
合格ライン | 7割以上(28問正解/40問中) |
料金 | 一般:1万1,000円(税込)学生:5,500円(税込) |
(引用元:Pythonエンジニア育成推進協会 Python3エンジニア認定基礎試験)
Python3 エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎的な文法や使い方に関する知識を証明できる資格です。
プログラミング初心者向けの資格となっているので、未経験者の方におすすめします。



著者であるはやたすが、2週間の学習で合格できた方法について下記記事で解説しています。


Python3エンジニア認定データ分析試験
Pythonの資格2つ目は、Python3エンジニア認定データ分析試験です。
Python3エンジニア認定データ分析試験 | |
問題数 | 40問 |
出題形式 | 選択式 |
試験形式 | CPT方式 |
試験時間 | 60分 |
合格ライン | 正答率70%以上 |
料金 | 一般:1万1,000円(税込)学生:5,500円(税込) |
(引用元:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会)
Python3エンジニア認定データ分析試験は、実際にデータ分析をするうえで必要なスキルを証明できる資格です。
Python3 エンジニア認定基礎試験を取得した、あとに挑戦するケースが一般的です。
Python3エンジニア認定実践試験
Pythonの資格3つ目は、Python3エンジニア認定実践試験です。
Python3エンジニア認定基礎試験 | |
問題数 | 40問 |
出題形式 | 選択式 |
試験形式 | CBT |
試験時間 | 75分 |
合格ライン | 正答率70%以上(700点) |
料金 | 一般:1万3,200円(税込)学生:6,600円(税込) |
(引用元:Python3エンジニア認定実践試験)
Python3エンジニア認定実践試験は、Pythonを実践で活用できるか証明する資格です。
Python3エンジニア認定データ分析試験を取得した、次に挑戦するケースがほとんどです。
Pythonの資格は、合格率が一般的に高く、取得しやすくなっています。そのため、転職や昇格で評価されるケースは低くなってしまうでしょう。
データサイエンティストやデータアナリストの転職で資格取得を目指している方は、次に解説する資格5選をご覧ください。
Pythonよりも意味がある資格5選
それでは、Pythonよりも意味がある資格5選を紹介します。
- 統計検定2級
- 基本情報技術者試験
- E資格
- LPIC(エルピック)・LinuC(リナック)
- AWS・GCP
資格選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


【第1位】統計検定2級
Pythonよりも意味がある資格のひとつ目は、統計検定2級です。
統計検定とは、統計学の基礎的な素養があるか確認する資格試験
統計検定2級では、データ分析を使用したアプローチ方法、解釈を効果的におこなうスキルが定着します。
統計検定2級をおすすめする理由は、データサイエンティストやデータアナリストに必須の統計学の知識を証明できるからです。
【第2位】基本情報技術者試験
Pythonよりも意味がある資格2つ目は、基本情報技術者試験です。
基本情報技術者試験とは、IT業界で働くうえで必要な基礎知識を保有している証明ができる国家試験
基本情報技術者試験をおすすめする理由は、下記があげられます。
- ITの基礎的な素養を身につけられるから
- 募集要項に歓迎条件として記載されているから
- 他のIT職転職で活用できるから
データサイエンティストやデータアナリストは、IT全般の知識も求められます。
また、基本情報技術者試験を取得していると、エンジニア関連の転職に活用できるのも大きなメリットです。
【第3位】E資格
Pythonよりも意味がある資格3つ目は、E資格です。
E資格とは、AI・ディープラーニングの知識をもち、適切に実装できるか判断する資格
E資格は、データサイエンスのスキルが求められる転職時に評価されます。
ただし、E資格は「JDLA認定プログラム」と呼ばれる認定講座を修了しないと受講できません。
JDLA認定プログラムは、個人で受講すると平均で5万円、最大で30万円かかります。資格試験の難易度も、他の資格と比べると高くなるので、ハードルは上がるでしょう。
しかし、AI・データサイエンス分野では、他の資格よりも実践で役立つのが特徴です。
【第4位】LPIC(エルピック)・LinuC(リナック)
Pythonよりも意味がある資格4つ目、LPIC(エルピック)・LinuC(リナック)です。
LPICとLinuCは、どちらもLinuxの知識を証明する資格試験です。
運営元 | ||
LPIC(エルピック) | 世界共通 | NPO法人Linux技術者認定機関「LPI(エルピーアイ)」 |
LinuC(リナック) | 日本特化 | 特定非営利活動法人(NPO法人) |
(参照:学校法人 滋慶学園 福岡デザイン&テクノロジー専門学校 LPIC(Linux技術者認定試験))
(参照:LinuC 公式サイト)
LPICとLinuCの資格は、運営元が異なるだけで、どちらを取得してもあまり変化はありません。
たとえば、データサイエンティストになる場合、クラウド上に整えられた分析環境にアクセスしたり、ソースコードのセーブをするためにGitを使用したりと、ターミナルを使用します。
このターミナルを円滑に操作するためにLinuxの知識が必要です。また、クラウドの上の分析環境は、WindowsやMacOfficeではなく、Linuxに含まれています。
【第5位】AWS・GCP
Pythonよりも意味がある資格5つ目、AWS・GCPです。
AWS・GSPとは、AmazonやGoogleが運営するクラウドサービスのプラットフォーム
AWSやGCPのデータエンジニア試験は、データ基礎の構築・運用について証明する資格試験です。
たとえば、YouTubeアプリを支えるサーバーやデータベースをオンラインに公開するために使用するのが、クラウドサービスプラットフォームです。


AWS・GCPは、データエンジニア転職への保険ができるからおすすめです。
データエンジニアとは、データ利活用のためにデータ基礎を構築・運用するITエンジニア
データエンジニアへの転職は、データサイエンティストよりも難易度は低い傾向にあるため、万が一の保険にもなります。
どちらかに悩んだときは、日本でシェアの多いAWSを選べば問題ありません。
資格取得に向けた学習方法
ここからは、資格取得に向けた学習方法について解説します。
Pythonや他の資格取得を目指す場合は、下記の方法で実践できれば、合格率は高くなります。
過去問・参考書で学習する
一般的ではありますが、過去問や参考書での学習は、資格取得に向けた学習方法です。
いままでの設問に正解できるようになれば、資格取得は実現できるでしょう。
Pythonを学ぶうえでおすすめの本を探している方は、下記記事で紹介しています。


Udemyを利用する
資格取得に向けた学習方法では、Udemyもおすすめです。
Udemyとは、プログラミングやデザイン、マーケティングなどの知識・スキルをオンライン上で学習できるプラットフォーム
Udemyは、資格よりも実践的な学習ができるツールです。Udemy内の講座をマスターできれば、資格取得だけでなく、実践で使えるスキルが身につきます。



著者であるはやたすも、Udemyで講座を出しています。くわしくは、下記記事をご覧ください。


スクール・講座に入会する
資格取得に向けた学習では、スクール・講座への入会もあげられます。
スクールや講座に入会すると、資格取得の学習ができるだけでなく、実践で活用できるスキルも習得できます。
TechFrontier(テクフロ)では、実践型中心にカリキュラムを組んでいるため、転職で本当に必要なスキルを身につけられます。
実際の受講生の中には、Pythonやデータ分析が初めてでも、1年以内にデータサイエンティストやデータアナリストに転職しています。
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Pythonの資格によくある質問と回答
Pythonの資格によくある質問について回答していきます。
Pythonの資格は意味ないですか?
資格を取得する目的によって、必要であるかが異なります。
Pythonに国家資格は存在しますか?
ありません。
Pythonに関連するおすすめ資格はありますか?
「統計検定2級」「基本情報技術者試験」「E資格」「LPIC(エルピック)・LinuC(リナック)」「AWS・GCP」はおすすめです。
Pythonエンジニアが習得すべきスキルはなんですか?
ビジネススキル、データエンジニアリング力、ソフトスキルは習得すべきでしょう。
Pythonの資格は目的に合わせて取得するべき
ここまでの解説を読むと「Pythonの資格は意味ない」と思う方がほとんどでしょう。
もちろん、状況に応じて必要であるかは異なりますが、評価される場面が少ないのは事実です。
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