
データサイエンスの転職で役立つ資格って何?



資格は必須?取る順番は?無駄になる資格はある?
資格はデータサイエンス転職を有利にする武器になりますが、何でもよいわけではありません。資格によっては、100時間以上も勉強したのに転職評価がほぼゼロ、という悲劇も起きます。
本記事では、400名以上のデータサイエンス・AI人材育成に携わってきた現役データサイエンティストのはやたすが、DS転職で本当に役立つおすすめ資格5選・無駄な資格・資格よりも評価される実績・取得の順番を実体験と受講生事例をもとに解説します。
- DS転職で役立つおすすめ資格5選(難易度・費用・勉強時間・転職評価つき)
- 取っても意味ない「無駄な資格」5選とその理由
- 資格よりも転職で評価される実績ランキング
- 効率よく取得するための勉強法3選
- 「取る順番は?」「資格だけで転職できる?」よくある質問4問


データサイエンスのおすすめ資格5選【一覧比較表】


まず、DS転職で役立つおすすめ資格5選を一覧で確認しましょう。各資格の難易度・費用・勉強時間・転職での評価をまとめました。
| 資格名 | 難易度 | 受験費用 | 勉強時間目安 | 転職評価 |
|---|---|---|---|---|
| 統計検定2級 | ★★★★★ | 約7,000円 | 100〜200時間 | ◎ 必須レベル |
| 基本情報技術者試験 | ★★★☆☆ | 7,500円 | 100〜200時間 | ○ 加点あり |
| E資格 | ★★★☆☆ | 5〜30万円(認定講座含む) | 200時間〜 | ○ AI職に強い |
| LPIC / LinuC | ★★★☆☆ | 約38,500円 | 100〜150時間 | △ あると加点 |
| AWS / GCP認定 | ★★★☆☆ | 約20,000円 | 100〜150時間 | △ DE転職に有効 |
【第1位】統計検定2級
DS転職のおすすめ資格で1位に選んだ理由は明確です。採用要件に「統計検定2級以上」を明記している求人が実際に多いのと、統計学はデータ分析の根幹であり、資格取得の勉強そのものが実務直結するからです。
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
- 合格率:40〜50%前後
- 受験費用:6,500〜7,000円
- 勉強時間目安:100〜200時間(統計未経験の場合)
- 公式サイト:統計検定公式サイト
統計検定2級の学習内容は、確率・推測統計・回帰分析など、データ分析で日常的に使う知識が中心です。
資格の勉強がそのままスキルアップにつながる数少ない資格です。勉強時間の目安と効率的な学習法については、こちらの記事で詳しく解説しています。





DS転職で「最低限これだけは取っておけ」という資格です。逆に、統計検定2級を持っていないと書類選考で弾かれるケースもあるので、最優先で取得することをおすすめします。
【第2位】基本情報技術者試験
コンピュータアーキテクチャ・ネットワーク・アルゴリズム・セキュリティなど、IT全般の基礎をカバーします。DS転職では直接的なスキル証明にはならないものの、「ITの基礎体力がある」という土台の証明になります。
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
- 合格率:30〜40%前後
- 受験費用:7,500円
- 勉強時間目安:100〜200時間
- 公式サイト:IPA 基本情報技術者試験
基本情報技術者試験をおすすめする理由がもうひとつあります。DS転職が難しかった場合の保険になる点です。
この資格はSE・エンジニア系の転職でも広く評価されるため、キャリアの選択肢が広がります。



ITの基礎体力をつけるという意味でも、序盤に取っておいて損はない資格です。DS転職への挑戦と並行して取得を進めることをおすすめします。
【第3位】E資格
AI・ML専門職を目指す方には強力な資格ですが、注意点があります。
受験にはJDLA認定プログラムの修了が必須で、認定講座の費用が平均5万円・最大30万円かかります。受験料(33,000円)と合わせると、かなりの初期投資が必要です。
- 試験形式:年2回(2月・8月)
- 受験条件:JDLA認定プログラム修了が必須
- 費用:認定講座(5〜30万円)+受験料(33,000円)
- 勉強時間目安:200時間〜(講座受講中に並行)
- 公式サイト:JDLA E資格公式



費用対効果を考えると、最初に統計検定2級とFEを取得してからE資格を検討するルートがおすすめです。AI/MLエンジニア職に特化したい方には取る価値が高い資格です。
【第4位】LPIC / LinuC
データサイエンティストの実務では、クラウド上の分析環境へのアクセス・Gitの操作・サーバーへのデプロイなど、ターミナル(コマンドライン)を日常的に使います。
この分析環境のほとんどはLinuxが基盤です。LinuxやコマンドラインへのなじみはDS転職でも加点評価される要素です。
| LPIC | LinuC | |
|---|---|---|
| 適用範囲 | 世界共通 | 日本特化 |
| 運営 | LPI(国際NPO) | NPO法人(日本) |
| 費用 | 約38,500円(Level1) | 約38,500円(Level1) |



LPICとLinuCはどちらを取っても大差ありません。ただし、Linuxは資格より実際に触りながら覚えていくケースが多いため、優先度は統計検定2級・FEの後でも構いません。
【第5位】AWS / GCP認定(データエンジニア系)
DS転職を目指す文脈では、データエンジニア職への転身保険として特に有効です。データエンジニアは、データサイエンティストよりも未経験採用のハードルが低い傾向にあり、クラウド資格があれば転職市場での選択肢が広がります。
- AWS:AWS Certified Data Engineer – Associate(約20,000円)
- GCP:Professional Data Engineer(約25,000円)



日本企業のクラウドシェアはAWSが最も多いため、どちらか迷ったらAWSから始めれば問題ありません。
【正直に言う】データサイエンス転職で無駄な資格5選


資格を取りさえすれば転職できると思っていると、大きな遠回りになります。下記の資格はDS転職では評価されにくく、時間と費用を無駄にするリスクが高いため、正直に解説します。
- 採用担当者がその資格を知らないケースがある
- 実務スキルの証明にならない
- 勉強時間に見合うリターンが小さい
| 資格名 | 無駄な理由 |
|---|---|
| DS検定 | 認知度が低く、採用評価に直結しにくい |
| Python3エンジニア認定基礎試験 | PythonスキルはGitHubの実績で示せる。資格不要 |
| Python3エンジニア認定データ分析試験 | 同上。実務力の証明にならない |
| G検定 | AIリテラシー資格。実装力・分析力の証明にはならない |
| ITパスポート | 難易度が低すぎてDS職では評価されにくい |



これらの資格を取る時間があるなら、KaggleやGitHubポートフォリオに使ったほうが転職評価は確実に上がります。「資格を取ること」が目的になってしまっていないか、定期的に立ち止まって確認しましょう。
資格よりも転職で評価される実績ランキングTOP5


正直に言うと、資格はあくまで「最低限の証明」です。採用担当者が本当に見ているのは、実際にデータで何かを作れるか・解決できるかというポテンシャルです。
DS転職で評価される実績を優先順位順にまとめました。
- 実務でのデータ分析経験:現職での業務改善・売上予測・レポート自動化など具体的な成果が最強のアピール材料
- Kaggleコンペ入賞(bronze以上):世界レベルのデータサイエンスコンペでの実績は、採用担当者に「実力がある」と伝わりやすい
- 統計検定2級:唯一「資格」がランクインするほど転職での評価が高い
- 情報系・数学系の学士号・修士号:基礎学力の証明として評価される
- 自作ポートフォリオ(GitHub公開):分析レポート・機械学習の実装・可視化ダッシュボードなど、手を動かした証拠を示す



未経験からDS転職を目指す方へ。「統計検定2級取得 → GitHubにポートフォリオ公開 → Kaggle挑戦」の順で積み上げるのが最短ルートです。詳しい転職戦略はこちらの記事でも解説しています。




データサイエンスの資格を効率よく取得する勉強法3選





これまで統計検定2級、G検定、ITパスポートなど、さまざまな資格を取得した経験から、どんな方法がおすすめなのか紹介します。



おすすめしない勉強方法もYouTubeで紹介しているので、合わせてご視聴ください。
過去問・参考書で独学
最もコストを抑えられる方法です。過去問・参考書での独学は、自分のペースで進められる点が最大のメリットです。
統計検定2級は「統計検定2級公式問題集(実務教育出版)」、基本情報技術者試験は「出るとこだけ!基本情報技術者テキスト&問題集」が定番の参考書です。どちらも過去問が豊富に収録されており、独学で合格を狙えます。



独学の最大の敵はモチベーションの維持です。週の勉強時間を最初に決めて、カレンダーに入れておくことが挫折防止の鍵になります。
Udemyを活用する
Udemyの最大のメリットは、資格勉強と実践スキル(Python・機械学習の実装)を同時並行できる点です。
資格の知識をコードに落とし込む練習ができるため、試験合格と実務力アップを同時に実現できます。



資格の勉強だけしていてもDS実務力は身につきません。Udemyで「統計学の実装」「機械学習の実践」も並行して学ぶのが最も効率的な進め方です。


スクール・講座に入会する
資格取得と実践スキルを同時に、かつ挫折なく進めたい方にはスクールが最も確実な方法です。資格の知識をそのまま実務案件に応用する経験が積めるのは、スクール・講座ならではのメリットです。



当サイトが運営する「TechFrontier(テクフロ)」では、業界初となるデータサイエンティストになるための実践中心型スクールを開講しています。資格取得の支援だけでなく、Kaggleや実務案件への取り組みを通じて「採用担当者が評価する実績」まで積み上げられる設計です。
データサイエンスの資格は「転職への入り口」:まとめ


今回解説したDS転職に役立つ資格をまとめます。
| 資格名 | 優先度 | 転職での役割 |
|---|---|---|
| 統計検定2級 | ★★★ 最優先 | DS転職の最低限の証明。採用要件に明記されることも |
| 基本情報技術者試験 | ★★☆ 高め | IT基礎の証明。転職保険にもなる |
| E資格 | ★★☆ AI職志望向け | AI/ML専門職への転職に有利。費用が高い点に注意 |
| LPIC / LinuC | ★☆☆ 余裕があれば | 実務でLinuxを使う証明。後回しでも可 |
| AWS / GCP認定 | ★☆☆ DE転職を視野に | データエンジニア転職への保険になる |
資格は「転職への入り口」にすぎません。資格取得 + ポートフォリオ + 実績の3点セットが揃ってはじめて、DS転職の成功確率が大きく上がります。



実践でスキルを磨きながら転職を目指したい方は、TechFrontier(テクフロ)の公式LINEからぜひ一度ご相談ください。受講生の転職成功事例や学習ロードマップをお伝えしています。




よくある質問(FAQ)


データサイエンスの資格でよくある質問について回答します。
Q1. データサイエンティストになるのに資格は必須ですか?
必須ではありませんが、未経験からのDS転職では資格があると書類選考の通過率が大きく上がります。
特に統計検定2級は、「統計学の基礎ができている」ことを採用担当者に伝える最も手っ取り早い方法です。ただし、資格だけでは不十分で、ポートフォリオや実績との組み合わせが転職成功の鍵になります。DSになるための全体的な流れはこちらの記事もご覧ください。


Q2. データサイエンスの資格を取る順番は?
「統計検定2級 → 基本情報技術者試験 → 必要に応じてE資格・AWS」の順がおすすめです。
統計検定2級は転職に最も直結するため最優先。基本情報技術者試験は独学しやすく取得しやすいため並行可能です。E資格やAWS認定は費用・時間がかかるため、転職活動を始めながら判断するのがベターです。DS全体の学習ロードマップはこちらで解説しています。


Q3. 独学でデータサイエンスの資格に合格できますか?
統計検定2級・基本情報技術者試験ともに独学合格者は多くいます。両試験ともCBT方式で随時受験できるため、自分のペースで進められます。
ただし、統計未経験の場合は「確率論」「推測統計」でつまずくケースが多いです。独学に行き詰まりを感じたら、UdemyやYouTube解説動画を活用するのが効果的です。勉強法の詳細はこちらの記事も参考にしてください。


Q4. 資格だけでデータサイエンティストに転職できますか?
資格だけでは転職は難しいのが現実です。採用担当者が最重視するのは、実務経験・Kaggle実績・ポートフォリオといった「実際に手を動かした証拠」です。
資格は「書類選考を通過するための最低ライン」と考えるのが現実的です。統計検定2級を取得しながら、GitHubにポートフォリオを公開することを並行して進めることをおすすめします。なお、データアナリストを目指す方向けの資格については、別記事で詳しく解説しています。














