
Pythonって名前はよく聞くけど、実際にできることってなに?



機械学習やデータ分析に使えるのはわかった。でも自分の仕事に本当に活かせるの?
そう思っているうちに、なんとなくPythonの勉強を始めて、数ヶ月後に「結局何を作ればいいのかわからない」と迷子になる、このパターンがPython学習で一番多い挫折の原因です。
本記事では、Pythonでできること10選と具体例50個を、向いている分野・向いていない分野・活かせる職種・将来性まで含めて徹底解説します。
- Pythonで「何が作れるか・何に使えるか」が具体例50個でわかる
- PythonがOKな分野と、他の言語のほうがいい分野の見極め方がわかる
- やりたいことが決まっていない人向けのおすすめ2択がわかる


Pythonとは


他のプログラミング言語と比べてコードが読みやすく書きやすいため、プログラミング未経験の方でも取り組みやすい言語として知られています。さらに、AIから業務自動化まで幅広い用途に対応できる汎用性の高さも、人気を集める大きな理由です。
Python入門レベルの基礎は、下記の動画1本で身につけられます。これからPythonを学ぼうとしている方は、ぜひご活用ください。
数あるプログラミング言語のなかで、なぜPythonが選ばれているのか。理由は5つあります。
コードの記述がシンプルで読みやすい
Pythonの最大の特徴は、同じ処理を書くのに必要なコードの量が少ないことです。
ほかの言語では10行かかる処理が、Pythonなら3行で済むことも珍しくありません。書く量が少なければ、覚える文法も減ります。
さらにPythonは、書き方のルールとしてインデント(字下げ)を強制します。誰が書いても似た見た目になるので、他人のコードを読むときにも迷いません。
ライブラリが圧倒的に多い
ライブラリとは、よく使う処理をひとまとめにした部品です。ライブラリを取り込むだけで、複雑な処理をゼロから書かずに済みます。
Pythonには、用途ごとに定番のライブラリが揃っています。
- NumPy … 数値計算を高速に処理する
- Pandas … 表形式のデータを集計・加工する
- Matplotlib … データをグラフにする
- scikit-learn … 機械学習のモデルを作る
- TensorFlow / PyTorch … ディープラーニングを実装する
- Selenium … ブラウザを自動で操作する
Excelの集計をPythonでやるならPandas、グラフにするならMatplotlib。このように、やりたいことに対して答えがすでに用意されています。
WebからAIまで使えるフレームワークがある
フレームワークとは、アプリを作るときの土台になる枠組みのことです。ライブラリが部品なら、フレームワークは設計図つきの骨組みにあたります。
Webアプリを作るならDjangoやFlask、データを可視化するアプリならStreamlit。用途に合った枠組みを選べば、ログイン機能やデータベースとの接続を一から作らずに済みます。
外部サービスとAPI連携しやすい
APIとは、外部のサービスとデータをやり取りするための窓口です。
PythonはAPI連携が得意で、SlackやGoogleスプレッドシート、ChatGPTなどのサービスと簡単につなげられます。社内で使っているツールと直接つなげられるため、業務の自動化と相性が良い言語です。
利用者が多く、調べれば答えが見つかる
初心者にとっては、利用者の多さがいちばん大きな利点かもしれません。
Pythonは世界中で使われているので、エラーメッセージをそのまま検索すれば、たいてい同じところで詰まった人の記録が出てきます。日本語の情報も豊富です。
独学でいちばん怖いのは、詰まったときに誰にも聞けない状況です。利用者が多い言語を選ぶだけで、詰まったまま止まるリスクはかなり下がります。
Pythonで開発された有名サービス一覧


「Pythonって本当に実用的なの?」という疑問には、実績で答えるのが一番です。世界中で使われている有名サービスの多くにPythonが使われています。
| サービス名 | Python活用箇所 |
|---|---|
| YouTube | 動画配信システム・レコメンドエンジン |
| Instagram(初期) | バックエンド全般(Django使用) |
| Dropbox | クライアント・サーバーの中核部分 |
| Netflix | コンテンツレコメンド・データ分析 |
| Webアプリケーション全般 | |
| Spotify | 楽曲レコメンドの機械学習モデル |
あなたが毎日使っているサービスの裏側にも、Pythonが動いています。身近なサービスの多くが、実際にPythonで動いています。
| サービス | Pythonが使われている場面 |
|---|---|
| Webサイトとサーバー側の処理 | |
| YouTube | 動画の管理やデータ処理 |
| Netflix | おすすめ作品を出すレコメンド機能 |
| Dropbox | デスクトップアプリとサーバー側 |
| Spotify | 楽曲のレコメンドとデータ解析 |
いずれも世界中で使われる規模のサービスです。Pythonは初心者向けだから小規模なアプリしか作れない、ということはありません。
Pythonでできること10選【具体例50個付き】


Pythonでできることは下記の10選です。YouTubeでも実際に動かしながら解説しているので、動画でも確認してみてください。
- AI・機械学習
- データ分析
- 業務効率化・自動化
- Webスクレイピング
- Webアプリ開発
- デスクトップアプリ開発
- ゲーム開発
- スマホアプリ開発
- 組み込みアプリ・IoT開発
- 画像処理・動画編集
- (参考)ブロックチェーンの操作
AI・機械学習
PythonはAI・機械学習の分野で最もよく使われているプログラミング言語です。判別・予測のどちらにも対応でき、活用範囲はとても広くなります。
- 犬と猫を画像で分類する
- X線画像から癌を検出する
- 農作物が出荷できる形かどうかを判定する
- 製造ラインで不良品を自動検知する
- 受信メールのスパムを自動検出する
- 売上データから来年の売上を予測する
- 保有株の将来価格を予測する
- 地域・築年数から不動産価格を予測する
- 気象データから未来の気温を予測する
- メンテナンス履歴から生産ラインの故障を予測する
機械学習で使うPythonの主なライブラリは、scikit-learn(機械学習の基礎)・TensorFlow・PyTorch(深層学習)の3つです。
実際に画像認識プログラムを動かしてみると、人・バスの判別がたった数行のコードで実現できます。「難しそう」と感じている方も、動いているものを見るとイメージが変わるはずです。
現役の視点で補足すると、人工知能と呼ばれる技術の中身は、ほとんどが機械学習です。実務でゼロからモデルを作る場面は多くありません。scikit-learnやTensorFlowといった既存のライブラリに、自社のデータを読み込ませて調整するのが仕事の中心です。
データ分析
Pythonでできることの2つ目は、データ分析です。
- Appleの株価を折れ線グラフで可視化する
- 顧客別の売上を集計してレポート化する
- 平均・中央値・分散などの基本統計量を計算する
- 購買データの相関を分析する
- 棒グラフ・散布図・ヒートマップを作成する
- 販売傾向のトレンドを分析する
- アンケートデータを自動集計してレポートを作成する
例えばAppleの株価グラフは、10行程度のPythonコードで作成できます。しかも銘柄名を1箇所変えるだけで、Amazonの株価グラフに切り替えることも可能です。
データ分析で使うPythonの主なライブラリは、numpy(数値計算)・pandas(データ加工)・matplotlib / seaborn(可視化)の4つです。



データ分析は、僕が現役のデータサイエンティストとして仕事で使う時間がいちばん長い領域です。とはいえ華やかな解析をしているわけではなく、実際にはPandasでデータを整えている時間が大半を占めます。
分析の8割は前処理とよく言われますが、現場の体感でも前処理が8割です。
業務効率化・自動化
Pythonでできることの3つ目は、業務効率化・自動化です。Excel・Word・PDF・メール・ブラウザ操作など、ありとあらゆる業務を自動化できます。
- Excelの売上データを顧客ごとに集計する
- 顧客ごとに月次請求書を自動発行する
- ExcelのデータをWordに自動転記する
- WordファイルをPDFに一括変換する
- PowerPointのテキストを自動翻訳する
- ZIPファイルをつけてメールを自動送信する
- スケジュールに合わせてPythonを自動実行する
- Chromeなどのブラウザ操作を自動化する
- LINEやSlackへの通知を自動送信する
- デスクトップのファイルを種類別に自動整理する
「これ、うちの会社で使えそう」と思ったものがあるはずです。Pythonの自動化事例については、下記の動画でさらに詳しく解説しています。
会社員の方がPythonを学ぶなら、まず業務効率化・自動化から始めてください。AIやデータ分析と違って統計の知識が要らず、取り組んだ当日から成果が出るからです。具体的に何を自動化できるかは、次の章で8つに分けて解説します。
Webスクレイピング
業務効率化・自動化の一部ですが、特に活用場面が多いため独立して紹介します。Requests / BeautifulSoup / SeleniumといったPythonツールを使うと、以下のようなことができます。
- 競合他社の商品価格・レビューを定期的に自動収集する
- 求人情報を収集してExcelに一覧で出力する
- 不動産情報を収集して最適な物件を自動検索する
- セール品の価格変動をリアルタイムで監視する
- テクニカル分析用に為替データを自動収集する
- 仮想通貨の価格データを定期取得する
- SNSのトレンドキーワードを自動収集する
また、スクレイピングの副業案件は需要が高く、TechFrontier(テクフロ)の受講生は7〜8時間の稼働で月5万円を稼いでいます。副業としての活用も十分に現実的です。
便利な反面、注意も必要です。取得先のサイトが利用規約で禁止している場合があり、短い間隔で大量にアクセスすると相手のサーバーに負荷をかけます。実行する前に、必ず利用規約を確認してください。
Webアプリ開発
Flask / Django / FastAPIといったPythonツールを使うと、以下のようなWebアプリを開発できます。
- X(旧Twitter)のようなSNSアプリ
- 楽天のようなECサイト
- Udemyのようなオンライン学習プラットフォーム
- 飲食店のオンライン予約システム
- ブログ・CMSサイト
初期のInstagramはPythonのDjangoで開発されていました。なお、Webアプリ専門のエンジニアを目指す場合は、JavaScript・TypeScriptのほうが案件数が多いため、目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
デスクトップアプリ開発
- ファイル検索ツール(キーワードを入力して一覧表示)
- ワンクリックで請求書を発行するツール
- ExcelデータをWordへ自動転記するツール
- 画像・音声・動画の形式変換ツール
- シンプルなテキストエディター
tkinter / PySimpleGUIといったライブラリを使えば、40行程度のコードでファイル検索システムが完成します。今の会社業務に活かせるツールをPythonで自作している方も多くいます。
ゲーム開発
Pythonでできることの7つ目は、ゲーム開発です。pygame / kivyなどのライブラリを使うと、ゲームを開発できます。
- シンプルなパズルゲーム・シューティングゲーム
- 迷路脱出ゲーム
- ボードゲーム・RPG
ドラクエやポケモンのようなグラフィックに凝ったゲーム開発には向いていません。初期のスーパーマリオブラザーズレベルのシンプルなゲームを想定してください。
スマホアプリ開発
kivyというPythonライブラリを使うと、iPhone・Androidで使えるスマホアプリを開発できます。
- タスク管理アプリ
- 天気予報アプリ
- シンプルな音楽ストリーミングアプリ
ただし、見た目が豪華なアプリを作るのには向いていません。本格的なiOSアプリを開発するならSwift、Androidアプリを開発するならKotlinが一般的です。
組み込みアプリ・IoT開発
Raspberry Piという小型コンピューターを使うと、個人でも以下のような組み込みアプリを開発できます。
- 温度・湿度をモニタリングしてディスプレイに表示する
- カメラで自動録画・防犯カメラを設置する
- センサーを使った簡単なロボットを作成する
実際にくら寿司の座席案内システムでもRaspberry Piが活用されています。身近なところにPythonとIoTの組み合わせが普及しています。
画像処理・動画編集
Pythonでできることの10個目は、画像処理・動画編集です。OpenCVというPythonライブラリを使うと、プログラムで画像・動画を高度に処理できます。
- カメラ映像から顔・物体を認識してリアルタイム検出する
- 大量の画像を一括でリサイズ・形式変換する
- 動画から特定シーンを自動で切り出す
- 画像内の文字をOCRで読み取ってテキスト化する
医療・製造・セキュリティ分野での活用が多く、需要が高い技術領域です。
(参考)ブロックチェーンの操作
Web3.pyというPythonツールを使うと、イーサリアムなどのブロックチェーンへのアクセスや仮想通貨の操作ができます。ただし活用場面は限られるため、参考程度に把握しておく程度で問題ありません。
Pythonの自動化でできること8選【会社員向け】


Pythonでできること10選を読んで「AIやデータ分析は自分には遠い」と感じた方もいるでしょう。遠いと感じた方にこそ読んでほしいのが、毎日の作業を自動化する使い方です。
統計の知識も、機械学習の理解も要りません。本章で紹介する8つは、Pythonを学び始めて1〜2ヶ月あれば手が届く範囲です。
ExcelとWordの操作
毎月同じ形式で作っているExcelの集計表を、Pythonで自動化できます。複数のファイルを1つにまとめる、決まった列だけ抜き出して別ファイルにする、といった作業が対象です。
30個のファイルを開いてコピーしていた作業が、実行ボタン1つで終わります。openpyxlというライブラリを使います。
ファイルの整理とリネーム
ダウンロードフォルダに溜まったファイルを、拡張子ごとにフォルダ分けする。撮影日をもとに写真の名前を一括で変える。こうした整理は、Pythonの得意分野です。
標準の機能だけで書けるので、最初の自動化として取り組みやすい題材です。
PDFの読み取りと分割
PDFから文字を抜き出して表にする、100ページの資料を章ごとに分割する、複数のPDFを1つに結合する。PDFの操作も自動化できます。
請求書や報告書をPDFで受け取る仕事をしている方は、PDFの処理を自動化するだけでもかなりの時間が浮きます。
メールの自動送信
宛先ごとに文面を差し替えたメールを、まとめて送れます。毎週決まった曜日にレポートを添付して送る、といった定型業務にもぴったりでしょう。
ただし送信先を間違えると取り返しがつきません。最初は自分宛てに送って確認してから、本番に移してください。
ブラウザ操作の自動化
Seleniumというライブラリを使うと、ブラウザを人の代わりに動かせます。ログインする、検索する、ボタンを押す、画面を保存する。一連の流れをそのまま再現できます。
社内システムにAPIが用意されていない場合でも、画面を操作する形なら自動化できます。
Webサイトからの情報収集
競合の価格、求人情報、ニュースの見出し。決まったページから必要な情報だけを取り出して、表にまとめられます。
先ほども触れましたが、取得先の利用規約は必ず確認してください。
画像の一括編集
数百枚の画像を同じサイズに変える、透かしを入れる、形式を変換する。1枚ずつ手作業でやると半日かかる仕事が、数分で終わります。
ECサイトの商品画像や、社内資料に載せる写真の加工で使う場面が多い処理です。
外部サービスとのAPI連携
SlackやGoogleスプレッドシート、生成AIのサービスとつなげて、処理の結果を自動で通知したり、記録したりできます。
API連携まで使えるようになると、単体の作業を減らす段階から、仕事の流れ全体を組み替える段階に進みます。
8つ挙げましたが、全部を覚える必要はありません。自分が毎週やっている作業を1つ選んで、選んだ作業だけを自動化する。1つに絞る進め方がいちばん続きます。
Pythonが「特に向いている」4つの分野


ここまで10選を紹介しましたが、Pythonが他の言語と比べて圧倒的に強い分野は4つに絞られます。
- AI・機械学習
- データ分析
- 業務効率化・自動化
- Webスクレイピング
なぜ4つなのか、理由は3点あります。
1点目は情報量の多さです。Pythonには機械学習やデータ分析に特化したライブラリが豊富に整備されており、困ったときに参照できる情報がとにかく多くなります。
2点目は案件・求人数の多さです。大手フリーランスエージェントのLevtechフリーランスが抱える案件数を比較すると、Pythonは3,765件に対し、Rは63件(同時期調査)。AIやデータ分析の案件ではPythonが圧倒的に主流です。
3点目は学習難易度の低さです。他の言語と比較してもPythonは文法がシンプルで、未経験からでも取り組みやすくなってます。



Webアプリ・ゲーム・スマホアプリなど残りの分野も「Pythonで不可能」ではありませんが、案件数や情報量の面でより適した言語があります。目標に合わせて選ぶことが大切です。
Pythonでできないこと・向いていない分野


Pythonは万能ではありません。特に高速処理が必要なシステム開発には不向きです。
分野別に「向いている言語」と「Pythonの適性」を整理すると以下のとおりです。
| 開発分野 | 向いている言語 | Pythonは |
|---|---|---|
| 高速処理のシステム | Java / C / C++ | 不向き |
| Webフロントエンド | JavaScript / TypeScript | 不向き |
| iOSアプリ | Swift | 可能だが不向き |
| Androidアプリ | Kotlin | 可能だが不向き |
| グラフィック重視のゲーム | C# / C++ | 可能だが不向き |
| 組み込みシステム(本格) | C++ | 可能だが不向き |
ただし、WebアプリにAI機能を追加する場合は「AI部分だけPython、フロントはJavaScript」という組み合わせが実務では多くあります。YouTubeの関連動画やXのおすすめ機能も、その仕組みはPythonで作られています。
できないことを、4つに分けて整理します。
実行速度が求められる処理
Pythonは書きやすさと引き換えに、実行速度で不利です。1秒間に大量の取引を処理する金融システムのような場面では、CやC++が選ばれます。
ただし普段の業務で速度が問題になることは、まずありません。
スマホアプリのネイティブ開発
iPhoneアプリならSwift、AndroidアプリならKotlin。App StoreやGoogle Playで配布するアプリを本格的に作るなら、Pythonは向いていません。
ブラウザ上のフロントエンド開発
Webサイトの見た目や動きを作る部分は、JavaScriptの担当です。ボタンを押したときのアニメーションのような、ブラウザ側で動く処理はPythonでは書けません。
PythonはあくまでWebサイトのサーバー側、つまり裏側の処理を担当します。
大規模な業務システムの新規開発
銀行の勘定系のように、数百人で何年もかけて作るシステムでは、JavaやC#が使われることが多いです。厳密な型のチェックがある言語のほうが、大人数での開発で事故が起きにくいためです。
Pythonが苦手な分野を4つ挙げました。いずれもPythonを学ぶ多くの方の目的からは外れた領域です。データ分析、AI、業務効率化を目指すなら、苦手分野を気にする必要はありません。
Pythonとほかのプログラミング言語との違い


Pythonでできることが分かっても、「そもそもPythonでいいのか」という迷いは残るはずです。代表的な4つの言語と比べてみます。
| 言語 | 得意な分野 | 学習のしやすさ |
|---|---|---|
| Python | AI、データ分析、業務の自動化 | やさしい |
| JavaScript | Webサイトの見た目と動き | ふつう |
| Java | 大規模な業務システム、Androidアプリ | 難しい |
| R | 統計解析、学術研究 | ふつう |
| C++ | 速度が必要なシステム、ゲームエンジン | 難しい |
迷いやすいのがRとの比較です。統計解析だけをするならRのほうが優れている面もあります。
ただし分析した結果をアプリやシステムに組み込むところまで考えると、Pythonのほうが有利です。仕事の求人数にも差があります。研究職を目指すのでなければ、Pythonを選んで問題ありません。
Webサイトを作りたいならJavaScript、というのも正しい判断です。ただしJavaScriptを選んだ場合でも、サーバー側の処理でPythonを使う場面は出てきます。どちらか一方しか学べない、という関係ではありません。
Pythonが注目される3つの理由


Pythonの注目度は高まり続けているのですが、その理由について解説します。
将来性が高いから
ビッグデータを活用する企業が増え続けているため、データサイエンティストやAIエンジニアの需要は今後も高騰すると予測されています。AIを活用できるデータサイエンティストは特に需要が増すため、収入の上昇にも期待できます。
初心者が習得しやすいから
Pythonは文法がシンプルで、コードの可読性が高いのが特徴です。プログラミング未経験の方でも学習しやすく、実際に未経験から数ヶ月で副業案件を獲得したり転職に成功したりしている方が多くいます。
汎用性と案件数が圧倒的だから
プログラミング言語の人気ランキングを公開しているTIOBEインデックスでは、2023〜2024年にかけてPythonが1位を獲得しています。AI・データサイエンス分野でのライブラリの充実度、そして前述のLevtech案件数(3,765件)を見ても、Pythonの圧倒的な存在感がわかります。
Pythonの将来性


「AIが普及したらPythonエンジニアの仕事はなくなる」という声もありますが、実際は逆です。
企業がAIを活用した課題解決を進めるためには、データを読み解き、ビジネスに結びつけられる人間が必ず必要です。AIを道具として使いこなせるPythonエンジニア・データサイエンティストの価値は、今後さらに高まると考えられます。
世界規模でDX推進の動きが加速しており、日本でも政府・民間問わずデータ活用人材の育成に多額の投資が行われています。



Pythonを習得しておくことは、5〜10年後のキャリアに大きな意味を持つのです。


Pythonを活かした職種と年収


Pythonを習得する上でに気にあるのが、活かせる職種と年収のはずです。ここでは、職種と年収をまとめて解説します。
データサイエンティスト
日本でも世界でも需要が高く、年収600〜1,000万円を狙える職種です。データサイエンティストに必要なスキルセットについては下記の記事で詳しく解説しています。


データサイエンティストとしての転職・キャリア形成については下記の動画でも解説しています。
厚生労働省の職業情報提供サイト jobtag によると、データサイエンティストの平均年収は611.9万円です。国税庁の調査による給与所得者全体の平均が478万円なので、130万円ほど高い水準にあります。
出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag「データサイエンティスト」(令和7年賃金構造基本統計調査にもとづく)
AI・機械学習エンジニア
世界規模でAI活用が加速しているため、年収500〜900万円と高い水準にあります。グローバルで需要があるため、将来的には海外でのキャリアも視野に入れられます。
Webアプリケーションエンジニア
AIを組み込んだWebサービス開発が増えており、PythonとJavaScript双方を扱えるエンジニアへの需要が高まっています。なおデータサイエンティストへの転職方法については下記の記事も参考にしてください。


今の職場でデータを扱う担当になる
3つの職種を挙げましたが、転職しなければPythonが活きない、ということはありません。
営業でも経理でも人事でも、数字を扱う仕事なら使う場面があります。実際、社内で「データならあの人」という立ち位置を作ったことをきっかけに、企画やDXの部署へ移っていく方は少なくありません。
いまの職場でPythonを使い始めるほうが、転職より先に成果が出ます。今の仕事に活かす道も、選択肢に入れておいてください。
やりたいことが決まっていない人へ:おすすめの2択


「Pythonを学びたいけど、何をゴールにすればいいかわからない」という方は多いです。そういう方には迷わず次の2択から選んでください。
- ①業務効率化・自動化(スクレイピングも含む)
- ②データ分析・データサイエンス(AI・機械学習も含む)
業務効率化・自動化は、今の会社業務にすぐ活かせる学習です。Excelや定型作業の自動化から始めて、スクレイピング副業案件の獲得も現実的なゴールになります。
データ分析・データサイエンスは、転職・フリーランス独立・年収アップを目指す方に特に向いています。AI・機械学習まで含めて学べるため、将来性の観点でも有利です。
なお、「Webエンジニアに転職したい」という明確なゴールがある方は、JavaScript・TypeScriptを推奨します。Pythonを選んだほうがいい理由がない限り、目的に合った言語を選ぶことが大切です。
Python初心者向けおすすめ学習方法


Pythonを学習する際は、以下2つがおすすめです。



僕だけでなく、テクフロ受講生も同様のやり方で始めて最短6ヵ月以内に習得してます。
YouTubeや書籍で学ぶ
Pythonの学習は、YouTubeや書籍を活用することで独学でも進められます。入門から実践まで質の高い無料動画が多く公開されています。



僕自身もYouTubeや書籍を出しているので、ぜひご視聴ください!


また、Pythonの学習ステップを体系的に知りたい方には下記の動画がおすすめです。
プログラミングスクールで学ぶ
独学でPythonを習得しようとすと、正しい学習順序がわからないまま2年以上かかるケースが多くあります。転職や副業など明確なゴールがある方には、スクールの活用が有効です。
TechFrontier(テクフロ)は、座学だけでなく実践を中心に学べるPython・データサイエンスのスクールです。Kaggleコンペへの参加や実データを使った演習がカリキュラムに組み込まれており、受講中から実績が積み上がります。
実際に数十名以上の受講生がコンペでメダルを獲得し、転職に成功しています。
データサイエンティストの勉強法についてはこちらの記事もあわせてご確認ください。


Pythonでできることのまとめ


Pythonでできることをまとめると以下のとおりです。
- AI・機械学習
- データ分析
- 業務効率化・自動化
- Webスクレイピング
- Webアプリ開発
- デスクトップアプリ開発
- ゲーム開発
- スマホアプリ開発
- 組み込みアプリ・IoT開発
- 画像処理・動画編集
Pythonでできることを10個と、自動化の具体例を8つ紹介しました。ただ、できることが分かっても、実際に手を動かし始めると最初の壁にぶつかります。
いちばん多いのが環境構築です。教材の1ページ目に書いてあるインストールでエラーが出て、インストールの段階で止まってしまう、せっかくやる気になったのに、コードを1行も書かないまま終わる方を何人も見てきました。



Tech Frontier(テクフロ)では、現役のデータサイエンティストが環境構築から並走します。
Pythonスキルを最短で身につけて転職・副業・昇給を実現したい方は、まず公式LINEから詳細をチェックしてみてください。
Pythonでできることに関するよくある質問


Pythonに関するよくある質問について回答します。
Pythonでできることの具体例は何ですか?
AI・機械学習、データ分析、業務効率化・自動化、Webスクレイピング、Webアプリ開発、デスクトップアプリ開発、ゲーム開発、スマホアプリ開発、組み込みアプリ・IoT開発、画像処理・動画編集など幅広い分野に対応しています。詳しくは本記事の「Pythonでできること10選」をご覧ください。
Pythonを使ってどんな仕事ができますか?
データサイエンティスト・AI/機械学習エンジニア・Webアプリケーションエンジニアが代表的な職種です。特にデータサイエンティストは年収600〜1,000万円を狙えるなど、Pythonスキルを活かした高年収のキャリアが現実的です。
Python初心者でも使えますか?
はい。Pythonは文法がシンプルで初心者でも習得しやすい言語です。プログラミング未経験から数ヶ月で副業案件を獲得したり、転職に成功したりしている方も多くいます。
何から学べばいいですか?
やりたいことが決まっていない方は「業務効率化・自動化」か「データ分析・データサイエンス」の2択から選んでください。目的を決めてから学習を始めることで、ゴールまでの最短ルートを歩めます。
PythonとRはどちらを学ぶべきですか?
データ分析・機械学習ならPythonをおすすめします。案件数がPython 3,765件に対しRは63件(Levtech調査)と大きな差があります。情報量・ライブラリの充実度・難易度の低さの面でも、Pythonのほうが初心者には適しています。
Pythonの問題点は何ですか?
大きく2つあります。1つは実行速度で、CやC++に比べると遅くなります。もう1つはスマホアプリのネイティブ開発に向かないことです。
ただしどちらも、データ分析や業務の自動化が目的なら支障になりません。
Pythonは無料で使えますか?
無料です。Python本体も、NumPyやPandasといった主要なライブラリも、すべて無償で使えます。
学習を始めるのにお金はかかりません。パソコンとインターネット環境があれば、今日から書き始められます。











